トムソン抜き加工に必要な 加工安定性

トムソン抜き加工、ビク抜き加工のメリットは、抜型を作成すれば、長期間連続して安価に加工を続けることができることです。
そのため、抜き加工には、ロスが出ずに加工を続けられること、
すなわち「加工安定性」が重要になってまいります。

トムソン抜き、ビク抜きに使用される機械は主に油圧式、クランク式、エアプレス式、サーボプレス式に分類されます。


油圧式の機械は多く使用される一般的な機械です。油圧シリンダーを動力源としてプレス加工を行います。
メリットは、オープンハイトが空く機械が多いため、ウレタンの厚いものや高さのある成型品などの加工も使用できます。
デメリットは、定期的に油の交換が必要な事、また、油圧の動作のため、上下動のスピードが遅い機械が多いこと、油圧のため、シリンダーの停止状況により下死点のばらつきが出る可能性があることがあります。

クランク式の機械は、(弊社が主に製造する機械)モーターの回転運動を動力としてクランクを使用して上下運動に変換しプレス加工を行います。
メリットは、上下動の下死点、上死点が安定している点です。機械式で動かしていくため、抜型の性能を保てれば抜きの安定性が確保できます。
デメリットとしては、上下動のストロークが固定されてしまう点です。例えば弊社性の機械では、およそ35㎜(一部70㎜)になりますので、それ以内の厚みの材料でないと加工ができません。薄物がメインであれば問題ないですが、成型品や厚みがある材料を取り扱う際に難が出る可能性があります。

エアプレスは、安価な機械が多いこともあり、専用機の製造なども行われていますが、抜き圧力が小さいものが多いため、小さい加工品にしか使用されていません。
サーボプレスも同様ですが、下死点制御など正確に行うことができますが、まだ、広く使用されていないのが現状です。

加工安定性を高めるためには、上記のような機械的特徴と他に本体の剛性も重要な要素になります。
具体的には、上下動がまっすぐ上下する剛性の高いガイドを持っているか、圧がかかった時に平行を保持できるかが重要です。